東日本の台風被害の状況が刻一刻と入ってきております。
台風が通り過ぎた後でも、様々な危険があると思われます。
どうぞ皆様、十分ご注意をお願いいたします。
こんにちは、ベンリーの生き物係、佐々木です。
先日、「屋根裏にある壁の隙間に仔猫が落ちたので、どうにかして欲しい」
とのご依頼がありました。
とある事務所の1階の屋根裏だそうで、前にも似たような事があったそうです。
早速向かって屋根裏へ。既にお客様が上がっておられました。
幸い、壁の隙間は浅く(横桟があって助かりました)仔猫の姿が見えます。
しかし、穴(隙間)は狭く、すぐ上には鉄骨があるために腕を入れても仔猫まで届きません。
それぞれの区画に落ちたらしく、最初に見させていただいた穴には1匹の姿しか見えません。
いざ、救出作戦開始!
ともかく紐やら棒切れやらを使って試してみますが、上手くいきません。
(お客様が貸してくださった)掃除機で吸い上げてみよう作戦も不発、
かえって怯えて隅っこで小さくなり、固まって動かなくなってしまいました。
如何ともし難く、膠着状態が続きます。
と、ここで疑問が…。
事前にはおそらく2匹だろう、とお伺いしていました。
確かに2匹分の鳴き声が聞こえます。
しかし、今見ている仔は鳴いていないのです。
こ…これは…!
「どうやら3匹はいるみたいですよ。」
「ええぇ~!!!」
というやり取りをしてから、残りの2匹の落ちた場所も捜索。
近くではありますが、やはり別々の隙間に1匹ずつ落ちた様子。
居場所はわかっても、怯えてしまった仔はなかなか作業が進みません。
途中、母親猫が登場、それに気付いたのか仔猫が伸び上がリます。
鳴き声もしてない、姿も見えないのに、わかるんだなぁ…
とか感心している場合ではありません。今がチャンス!
一番怯えていた仔も救出できました。
(他の2匹は案外積極的で、救助に協力的でしたので楽でした。)
救出中なのを知ってか、お母さん猫もすぐ近くで見守っておりましたが、
救出完了時には姿が見えなくなっておりました…。
無事3匹を救助して、他に残っていないか捜索。
鳴き声も気配も無いようなので、どうやら全員救出できたと思われます。
確認できたので、やっと屋根裏から降りられました。
後でお客様にお話を聞いたところ、実は他にも何件かお願いしたそうですが、
電話口で断られたり一見で断られたりした、との事。
小さな命を救えたという事と、他のお店が断った事を成し遂げたという事で、
達成感はハンパなく充実しました(笑)
鳥だったり蛇、小動物など、
対処にはそれぞれ決まった条例や法律がある場合もございます。
ご不明な時にはベンリーまでお問合せを!
後日談として。
母親猫はその後戻らず、仔猫たちは引き取り手が見つかったそうです。
ひとまずは良かった良かった。
作業直後、ダンボール箱に保護された3匹を覗いた時、
あの一番怯えていた仔だけが私の手の方に擦り寄ってきたのが忘れられません。